

内痔核(=いぼ痔)とは、肛門の奥(直腸との境)に生じた静脈のかたまりをいいます。りきみや便秘によりうっ血し膨らみ、出血しやすくなります。この位置は基本的に痛みの神経がないところなので痛みは伴いません。
また内痔核の付け根の粘膜が緩んで、たるんでくると肛門の外に飛び出してきます。これを脱肛といいます。うっ血は軟膏により炎症を抑えると軽快しますが、粘膜のたるみは薬では改善しないため脱肛がある場合には手術による治療が必要となります。(入院5日~14日)
内外痔核は内痔核に肛門周囲の静脈のかたまりが加わったものをいいます。肛門粘膜は痛みの神経が敏感なため、痛みを伴います。
| それは人間が二足歩行で歩いているからです。4つ足歩行の動物には、いぼ痔はできないとされています。 排便という行為が動物であるゆえ生活上必要なものである以上肛門(便の出口)があるのは当然ですが、その位置が心臓より下にある(二足歩行)のは人間だけなのです。 そのため血流は重力の関係で肛門にうっ滞しやすく『痔』となるのです。 |
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痔は『りんごの木』にできた『リンゴの実』であると考えるとわかりやすいと思います。
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りんごの木でも『実がなりやすい木』と『実がなりにくい木』があるように体質的に『痔になりやすい人』と『痔になりにくい人』がいます。
りんごの実は大きくなってくると枝に負担がかかってきます。これが痔ができたことによる肛門の症状としてでてきます。しまいには枝がしなって地面に実がつくようになったとします。これをいぼ痔の脱肛と考えるとわかりやすいと思います。
最初のうちは枝に当て木をしたりして実が地面につかないように工夫をします(姑息的な痔の手術)が結局のところ完全に治すには実をもぎ取ら(痔の切除)ねばなりません。
よく『いぼ痔の手術』をすれば2度といぼ痔にはなりませんか?というご質問を受けますが、基本的に痔の手術というのは前述のように実をとることが基本となります。木があれば実がなります。実がなりやすい木はなおさらです。決して木をなくすことが痔の手術ではないので、当然痔はまたできてしまうのです・・・・。
| POINT! |
・いぼ痔は内痔核といい静脈のかたまり
・内痔核は痛くない!
・脱肛はクスリでは治らない
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Ⅰ度 出血が主な症状でいぼ痔の肛門外への脱出はない。 内痔核が腫れており便がこすれて出血します。 この段階では患者さんは出血に対する不安から医療機関を訪れます。そこで肛門の診察ではじめて内痔核の存在を知ることになります。
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Ⅱ度 排便時にいぼ痔が肛門外に脱出するのを自覚するものの自然にいぼ痔が肛門内に戻る。 内痔核の土台の粘膜がたるむことにより便に押し出されて脱出するようになるがまだ自然に戻る力がある。 この段階では患者さんは排便時に脱出する内痔核の存在に気づいています。わずらわしさを感じたり残便感や出血に対する不安から医療機関を訪れます。
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Ⅲ度 排便時に脱出したいぼ痔を指で押し戻すようになる。 内痔核の土台の粘膜がたるんでしまっている為便に押し出されて脱出した痔核が自然には元に戻らなくなる。(PHOTO:痔核) この段階では患者さんは排便時に脱出する内痔核に対しかなりわずらわしさを感じてきますので、どうにか治せないものかと悩むようになってきたり、残便感や出血に対する不安から医療機関を訪れます。
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Ⅳ度 排便に関係なくいぼ痔が脱出してきてしまう。 内痔核の土台の粘膜が緩みきってしまっているため排便に関係なく痔核が肛門外に脱出する。(PHOTO:外痔核主体の全周性痔核) この段階では患者さんは脱出する内痔核に対し軟膏や姑息的な手術などを経験しており、すでに手術を覚悟されて医療機関を訪れる方が多い。 |
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| Ⅰ度の治療 |
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| Ⅱ度の治療 |
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| Ⅲ度の治療 |
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| Ⅳ度の治療 |
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頓(かんとん)痔核とは・・・
脱出した痔核が肛門括約筋により締められて腫脹し、血栓(血まめ)を生じたり一部壊死(腐る)したりして全く元に戻らなくなってしまったため激しい痛みに襲われる状態です。
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「嵌頓(かんとん)痔核」の治療
| できれば腫れが引くまで軟膏を塗り痛み止めを服用し脱肛してくる部分がなるべく小さくなってから切除するのが最前の方法です。それは痔核周囲の本来正常な粘膜も腫れあがってしまっており、ほぼ全周性に腫れあがった部分をすべて切除したら、傷が治った後に肛門狭窄などの障害を残す恐れが強いからです。 |
「嵌頓(かんとん)痔核」の手術
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自分では脱出を肛門内に戻せなくなり、痔核も血流の悪くなった部分が黒く変色し、痛みが強くなります。 |
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嵌頓している部分を優しくガーゼとセッシを使い肛門内に戻します(嵌頓整復)。
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この時点から軟膏や抗炎症剤にて浮腫みを取り除き、必要なら(繰り返し起こす可能性が高い場合)手術の方針とします。
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