

■新生児期の肛門疾患

※周産期に見られる肛門疾患は先天的な奇形に起因するものが多い
| 直腸肛門奇形(鎖肛) |
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| 新生児期の 肛門周囲膿瘍・痔ろう |
新生児期でも1ヶ月近くなると男児で肛門周囲膿瘍がみられる |
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| 新生児期の便秘 (排便障害) |
ヒルシュスプルング病を有する患児では新生児期に腸閉塞症状や便秘症状が見られる。 中毒性大腸炎を併発すると生死にかかわってくるので排便障害が持続しているときには注意が必要である。 |
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| 髄膜瘤 |
脊髄疾患である髄膜瘤は排尿・排便障害を伴うことが多い。排便に関しては定期的に排便処置をしないと自然な排便が得られない。 |
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■乳児期の肛門疾患
| 乳児期の 肛門周囲膿瘍・痔ろう |
生後2~3ヶ月以後になると男児で多く発生する。側方(横)発生や肥満児に多いなどの特徴がある。 肛門周囲膿瘍(肛門の周りに膿)を発症した場合は切開(針などで)し排膿処置が必要であり泣きじゃくる乳児を押さえつけての処置は母親の涙をそそる場面である。 大体の場合1歳未満で自然治癒するので、根治手術はまず行わない。 |
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| 乳児期の便秘・裂肛 |
乳児期には硬便となることが少ないので、頻度的には幼児期に比べ少ないが、女児で難治性の裂肛のため皮垂(皮膚のたるみ)を伴って来院することがある。 |
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■幼児期の肛門疾患

| 幼児期の便秘・裂肛 |
便秘症オムツでの排便から便器での排便に移行する時期に多い。特に遊びに夢中になり便意があっても我慢してしまい硬便になり、それゆえ裂肛→排便への恐怖→便秘という悪循環が形成されてしまう。便秘に対する治療によりこの悪循環は解消されることが多く裂肛も治癒することが多い。 一過性の便秘には下剤の投与により改善されるが慢性化したものだと下剤の投与だけでは悪化してしまい注意が必要である。 排便初期の硬便を浣腸や坐薬により強制的に排便させ、後半の便性を下痢便にさせないようにすることが大切である。 下剤が投与されているときは硬便が排泄された後すぐに下痢便になることが多く、排便に伴う痛みが増強されてしまうことがある。 排便に伴う痛みが軽減ないし消失されれば以後は定期的な排便が見られ自然に便秘症は改善されることが多い。 |
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| 幼児期の直腸脱 |
1歳前後では直腸の前側のみ脱出する部分的な直腸脱が多く、2~3歳では直腸の全層が脱出するものが多い。 いずれも坐薬による定期的な排便を促すことから軽快し患児の成長とともに自然治癒することが多い。 4~5歳になっても治癒しない場合は硬化療法(注射で固める方法)が有効なことが多い。 |
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| 幼児期の痔核 |
幼児では外痔核が多く見られる。便秘による排便障害から肛門粘膜が腫脹してしまう。 排便障害を治療し排便後の肛門の洗浄と腫脹を取る軟膏で治癒する。 |
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妊娠が進むと腹圧がかかりやすくなりどうしてもりきみやすくなります。また腸の動きも悪くなることが多く便秘傾向が強くなり痔が悪化しやすくなってしまうことも多いようです。
特に出産時はりきむ事が仕事なわけですから、もともと痔の症状があった方はもちろん、そうでなかった方でも悩みの種になることは多いのです。
<治療方法>
軟膏・座薬:
妊娠初期(4ヶ月までの胎児器官形成期)までは、どうしても薬の使用に抵抗を感じますよね。痔のくすりにはステロイドホルモンや鎮痛剤が入っていることが多く、それにより炎症を抑えます。薬の使用を最小限にとどめたいところです。
■妊娠中使用可能な主な肛門疾患治療薬
| 下剤 |
①塩類下剤(酸化マグネシウム) (消化管からの吸収が少ない) ②膨張性下剤(カルメロースナトリウム) ③食物繊維関連食品 ※刺激性下剤は時に間欠的に用いてもよいが重唱の硬便には禁忌である |
| 止痢薬 |
乳酸菌製剤 |
| 痔外用薬 |
①非ステロイド性外用薬を第一選択薬 ②ステロイド性外用薬は短期間に留める |
手術:
あまりにも痔が大きく腫れてしまって痛みが強い場合は切除を考慮してもいいかもしれません。麻酔は局所麻酔とし、痛みの原因となっている痔核のみを処置する応急処置的な考え方もあります。
ご年齢を重ねてくるとどうしても下の世話を人に委ねることが多くなってきます。
排便の処理の際に脱肛をしてるために出血してしまったり、うまく肛門をふけなかったり、介護をする方の負担は増すばかりということもあります。
<治療方法>
軟膏・座薬:
出血に関しては軟膏や座薬を使用することにより痔核の浮腫みが治まれば落ち着いてくることが考えられます。
ALTA療法(ジオン注射)注射療法:
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手術:
しかし、出血がおさまらない場合や脱肛など保存的な方法では改善しない場合は手術を考慮してもよろしいと思います。麻酔は高齢でも局所麻酔で施行すれば身体に対する負担は少ないので可能です。
身体全身にまわった血は一度肝臓に集まるようにできています。ですから肝硬変のように肝臓での血液が滞りやすい病気の方は静脈系のうっ滞が起こりやすくなるのです。代表的なものが食道の静脈瘤ですが、痔も肛門部の静脈瘤ですから同様の理由から腫れやすくなります。
<治療方法>
軟膏・座薬:
出血に関しては軟膏や座薬を使用することにより痔核の浮腫みが治まれば落ち着いてくることが考えられます。
硬化療法:
痔核にクスリを注入して固めてしまう方法です。
手術:
出血がおさまらない場合や脱肛など保存的な方法では改善しない場合は手術を考慮したいところです。しかし、肝硬変の方は血小板という血を止めるための血球が減少していることが多く、手術にて血が止まりにくいなど危険が伴うため十分な注意が必要なのです。
直腸粘膜が肛門の外へ脱出した状態です。直腸、肛門の支持組織の脆弱性に腹圧が加わる時におきやすい。ドリルのような同心円状の直腸粘膜ヒダの脱出を認めます。
痛みを伴うことは少ないですが、腸液や便などの漏れや下着の汚れを呈することがあります。
■痔核と腸の疾患の関係
排便時の出血をただの「痔」だとおもっていませんか。確かに日本人の3人に1人は痔主です。イボ痔(痔核)の出血でも切れ痔(裂肛)の出血でも確かに排便時出血の一番の原因となります。
しかし大腸癌の出血も排便時にみられ、この両者を区別することは非常に困難です。また「便秘」も日常的にみられるものですが、大腸癌により腸の内腔が狭くなってしまえば当然便秘になります。
出血や便秘を慢性的に抱えている方は大腸の検査をお勧めいたします。早期発見にて治療をすれば、何も怖いことはありません。また安心して毎日を過ごすことが出来ます。
■痔ろうと腸の疾患の関係
近年炎症性腸疾患という病気が多くなってきました。炎症性腸疾患とは長期に下痢、血便が続く原因不明の慢性腸炎です。
具体的には「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」に大別されます。適切な治療を行なえば通常の生活を送れますが残念ながら現代の医療にて完全に治すことのできない難病です。
命を落とすことはありませんが、病気のために生活が大きく犠牲になります。このような病気を知らなかったり、若い年齢で発症することも多く、内視鏡検査なども敬遠され、診断にたどり着けなく、悩んでいる患者さんも多くいらっしゃると思われます。専門科の医師に相談し適切な治療が必要です。
この疾患を持つ方の合併症としてあげられるのが『痔ろう』です。炎症を持つ粘膜は細菌感染に弱く細菌が進入しやすくなるためです。
『痔ろう』になった方は腸の検査をお勧めしますし、逆に炎症性腸疾患の方は『痔ろう』に注意が必要です。