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いぼ痔とは?
内痔核(=いぼ痔)とは、肛門の奥(直腸との境)に生じた静脈のかたまりをいいます。
りきみや便秘によりうっ血し膨らみ、出血しやすくなります。この位置は基本的に痛みの神経がないところなので痛みは伴いません。また内痔核の付け根の粘膜が緩んで、たるんでくると肛門の外に飛び出してきます。これを脱肛といいます。うっ血は軟膏により炎症を抑えると軽快しますが、粘膜のたるみは軟膏では改善しないため脱肛がある場合には基本的に粘膜のたるみを治す治療が必要となります。
内外痔核は内痔核に肛門周囲の静脈のかたまりが加わったものをいいます。肛門粘膜は痛みの神経が敏感なため、痛みを伴います。
いぼ痔の原因
なぜいぼ痔はできるのでしょう?
それは人間が二足歩行で歩いているからです。4つ足歩行の動物には、いぼ痔はできないとされています。
排便という行為が動物であるゆえ生活上必要なものである以上肛門(便の出口)があるのは当然ですが、その位置が心臓より下にある(二足歩行)のは人間だけなのです。
そのため血流は重力の関係で肛門にうっ滞しやすく『痔』となるのです。

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上野動物園でヤギの写真を
撮ってきました! |
ほらね!
ヤギの肛門はきれいでしょう? |
でもペンギンは
二足歩行ですが・・・・? |
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いぼ痔はりんごの木
痔は『りんごの木』にできた『リンゴの実』であると考えるとわかりやすいと思います。 りんごの木でも『実がなりやすい木』と『実がなりにくい木』があるように体質的に『痔になりやすい人』と『痔になりにくい人』がいます。
りんごの実は大きくなってくると枝に負担がかかってきます。これが痔ができたことによる肛門の症状としてでてきます。しまいには枝がしなって地面に実がつくようになったとします。これをいぼ痔の脱肛と考えるとわかりやすいと思います。
最初のうちは枝に当て木をしたりして実が地面につかないように工夫をします(姑息的な痔の手術)が結局のところ完全に治すには実をもぎ取ることが必要になってきてしまうのです。(痔の根本手術)
よく『いぼ痔の手術』をすれば2度といぼ痔にはなりませんか?というご質問を受けますが、基本的に痔の手術というのは前述のように実をとることが基本となります。木があれば実がなります。実がなりやすい木はなおさらです。決して木をなくすことが痔の手術ではないので、当然痔はまたできてしまうのです・・・・。
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