肛門について 

肛門について


肛門について

ここでは肛門の解剖、肛門の役割、肛門の感覚、排便の仕組みについて説明します。

肛門の解剖
 | 肛門の感覚
 | 排便の仕組み

肛門の解剖

肛門の解剖

肛門の解剖肛門の解剖図にあるように肛門は直腸の粘膜と肛門粘膜、それを支える筋肉や脂肪、皮膚で形成されています。肛門管は内肛門括約筋、外肛門括約筋、肛門挙筋によって取り囲まれています。
内肛門括約筋はいつも肛門をある一定の力で締めている筋肉です。自律神経支配で不随意筋という自分の意思では緩めたり締めたりできない筋肉です。

外肛門括約筋は皮下部、浅部、深部からなる筋肉で、内肛門括約筋を取り囲むようにあり、排便の際に締めたり、緩めたり自分で自由にできる筋肉(随意筋)です。

肛門挙筋は骨盤臓器を支える随意筋です。肛門挙筋の一部である恥骨直腸筋は肛門の背中側を馬蹄状に取り囲む筋肉で肛門をお腹側に強く引きつけて直腸と肛門の間に屈曲(肛門直腸角)を形成させることによって排便において重要な役割を果たしています。

肛門の感覚

肛門は皮膚より敏感? 肛門には、口唇とほぼ同等の大変敏感なセンサーが分布されています。(知覚神経)これは、トイレに行ってすぐに「固体」、「液体」、「固体」の鑑別ができることからも容易に推測できます。これは、とてもすごい事で、皮膚でもっとも神経が敏感な指先の感覚を上回る分析能力なのです。

肛門の手術の際には、どうしてもこのセンサーに触れてきてしまう為、一時的(術後2週間くらいまで)に、トイレに行っても「固体」、「液体」、「固体」の鑑別ができなくなります。必然的にトイレに行く回数も増えます。

排便の仕組み

肛門の解剖
排便の仕組み
① 下行結腸やS状結腸が便によって広がると消火器の運動が活発になり、便やガスが直腸に移動する
排便の仕組み
② 直腸が便やガスで広がると反射的に内肛門括約筋が緩むが、ほぼ同時に外肛門括約筋が収縮するために便やガスの漏れは防止される。
排便の仕組み
③ しゃがむことにより、直腸と肛門管の間の屈曲(肛門直腸角、通常は約90度)が広がり、腹圧(イキミ)をかけると骨盤底筋群が緩んで下降し、この角度が更に広がり直線化する。(矢状断面)
排便の仕組み
④ 腹圧や直腸の収縮によって更に直腸の内圧が高まると、反射的に括約筋がゆるみ、便やガスが排泄される。
排便の仕組み
⑤ 排便が終了すると、骨盤底は元に戻り、内肛門括約筋が収縮して肛門管が閉じられる。

下行結腸(左の腸)やS字結腸が便によって伸縮すると腸の動き(消火器の運動)が活発になり、便が活発になり、便やガスが直腸に移動します。直腸が便やガスによって広がると反射的に内肛門括約筋がゆるみ、ほぼ同時に外肛門括約筋が収縮して肛門を締め、便やガスが漏れないようにします。
歳をとってくると、この機能が鈍くなり便漏れをしてしまうのです。
排便をしようとする時、立ちながらする人はいませんよね。和式も様式も当然座って排便します。

座ることにより直腸と肛門の間の屈曲(肛門直腸角:通常は約90度)が広がり、いきむ(腹圧をかける)と骨盤底筋群がゆるみ、下降し更にこの角度が広がり、そして、直腸の内圧が高まると反射的に肛門括約筋が弛緩して便やガスが体外に排出されます。排便が終了すると骨盤底は元に戻り、内肛門括約筋が収縮して肛門が再び閉じられます。